ルナ・ツーのお金の勉強メモ

お金の勉強をしつつ私生活の事も書いて行きます。

イールドカーブ・コントロール

昨夜は米国株の数値が

良かったですね。

株・投資の世界ではこれを

「堅調」などと呼んでいます。

反対に売られまくって

真っ青だわぁ~と言う時

軟調」と呼んだりします。

 

景気が良い時に聞く単語が

堅調。

景気が悪い時に耳にする事が

多くなるのが軟調

こんなところでしょうか。

 

さて、米国株が堅調な中

ドルが買われました。

強い国の通貨は買われます。

弱い国の通貨は売られます。

正しくは「買われやすい」

「売られやすい」と言った所

でしょうか。

一時期は130円台前半まで

押していたドル相場も

債務超過問題に

 目処が付き始める

日銀総裁の緩和継続発言

これらから一気に140円台に

再度跳ね返されてきました。

 

(110円で買ったドルを

 今売ると30円儲かるぞ!

 ってことですね)

 

そんな中、囁かれ始めたのが

イールドカーブ・コントロールです。

 

 

 

イールドカーブとは

(出典:アイネット証券)

イールドカーブとは

Yield Curveと書き

利回り曲線を意味します。

日本で今騒がれている

イールドカーブコントロール

日本国債の利率のお話ですね。

 

他人にお金を貸す時。

1カ月お金を貸す場合と

3年お金を貸す場合。

どちらの方が多く利息を取るか?

 

普通なら長い期間貸す方が

金利は高くなります。

貸す側としては

貸しているお金を

長期間運用できないのだから

その分、利率上げますよ

と言った所でしょうか。

 

国債も同様のことが言えて

長期間の場合は高く。

逆に短期の場合は低い利息が

設定されます。

上の図の青いライン。

これが平常時。

 

 

 

イールドカーブ

逆に、逆イールドと呼ばれる

そんなコト起きるの?といった

形を描くことがあります。

上の図のライン。

これが逆イールドカーブと呼ばれ

不景気になる前に現れる。

と言われたりしています。

 

なぜ、こんな形を

描くことになるのか。

 

国債には利回りが設定されていす。

日本国債欲しい!

という人が増えれば

国債の値段が上がり

利回りは下がります。

 

何いってるかわからん!

かもしれないので例示します。

 

1枚100円の国債

(1年後に5円付けます)

こんな国債があったとします。

年利5%ですね。

 

この国債が欲しい!と言って

多くの人が集まった場合。

需要と供給の関係から

(欲しい人が増えて供給数は一定)

国債の値段は150円→200円と

値段が上がっていきます。

仮に200円まで上昇したとします。

この場合の利回りは

何%になったでしょうか。

 

1枚5円に変わりはないものの

200円で買うことになるので

利回りは2.5%まで下がります。

 

 

話を戻しましょう。

景気が良い時は株などの

リスクが大きめの商品で

利益を取りに行く人が多いです。

 

しかし、景気が悪くなり始める

投資家はどのような動きを取るのか。

 

株を持っていても下がるのなら

まず、株を現金化しますね。

しかし、現金を現金で持ってても

お金は増えて行きません。

株よりも安全。

リスクが小さいと言われる

債権に投資家はお金を回します

 

そして、さきほど例に挙げた

債権が買われることで

利回りが下がる。という

イールドカーブが出現します

 

 

 

日銀の政策

今まで、日銀は何時まで経っても

脱出できないデフレから。

不景気から脱出しようと

様々な政策を打ってきました。

2%のインフレターゲット

なんて言葉、結構騒がれたので

聞いたことあるかもしれません。

 

対照的に何もしてこなかったのが

政府なわけで

今回も日銀が緩和を続けて

景気浮揚を促している所。

社会保険料増額という増税を行い

足を引っ張ろうとしていますね

 

従来、日銀は短期金利と言われた

公定歩合を弄ることで

金融をコントロールしてきました。

(なお2006年から

 基準割引率およびい純貸付利率

 に名前を変えています)

(参照:三井住友DSアセットマネジメント)

 

しかし、これを弄っても変わらない

日本経済でしたので

短期金利だけじゃなく

長期金利までもコントロールして

景気回復を目指そうというものが

イールドカーブ・コントロールです。

(参照:野村証券)

 

世界でも初めての試みとされ

具体的には2016年9月の

日銀金融政策決定会合で導入されました。

 

短期金利はマイナス金利を入れた

長期金利もゼロ%近くで推移する

ようにしたら

もっと効果出るんじゃね?と

思ったのかもしれません。

 

それぐらい

消費者物価指数2%を

安定して達成させるという

日銀の掲げた目標は

高く険しいものだったのでしょう。

 

具体的には10年物の国債

日銀が買い入れると言う方法で

長期国債の利回りを

コントロール下に置こうとします。

一か所ベコンッと凹んだ

明らかにオカシイだろ!

という場所がありますね。

 

これが日銀の仕掛けた

イールドカーブコントロール

影響だとされています。

 

 

 

2%達成!?

(参照:西日本新聞社)

2%を継続して物価上昇が

見込める様になれば

日銀はこの明らかにオカシイ

歪な利回り態勢を解くと言っています。

 

しかし、過去に一度

出口戦略を急いだため

景気が中折れした

苦い経験を持つ日銀。

慎重になっている様子。

 

おかげさまで、円安は進行

原材料を外国に頼る日本では

物価高はモリモリ進む

物価はあがれど給料は上がらず

 

政府は新しい課税方法を考える

 

とりえず円安の進行を抑える為

イールドカーブコントロ-ルを

撤廃する。ぐらいから

はじめたら良いんじゃないかと思う

私でした。