タルムード説話② 神との交渉
今回も先日読み終えた書籍
タルムード金言集より
説話の抜粋です。
今回はキリスト教高校とか
中学、大学など
この場合カトリックや
プロテスタント問わず
一度は聞いたことがある
街の名前がでてきます。
説話では「悪人」
とされていましたが
キリスト教校出身の私が
聖書の授業で習った時は
「同性愛者が溢れたから」
と、生々しく伝えられました。
説 話
神:ソドムの街は悪人で満ちている!
焼き払わねばならん!
アブラハム(以下、ア)
ア:ちょっと待ってよ!
善人が50人残っていたとしても
神様は街を焼き払いますか?
神:せやな、50人もいたら
焼き払うのは酷だから
止めといたる。
ア:私は神様と比べたら
取るに足りない人間ですが
もう一度、訪ねします。
もし善人が40人
残っていたとしても
燃やしますか?
神:ん~40人か
結構おるし、止めとこか。
ア:くどいと知りながら
再度お尋ねしますが
30人善人が残っていても
やはり汚物は消毒しますか?
神:30人かぁ。
殺すには惜しいなぁ。
止めとこか。
こうしてアブラハムは
神を相手に粘り強く(?)
交渉を続け
最終的に10人の
善人が残っていれば
街を焼き払わない約束を
取り付けたのでした。
めでたしめでたし。
諦めない事。
この説話の訴えたいことは
どんな時も最後まで
諦めない事とされています。
本来、神と言う
超格上を相手にアブラハム。
いまでこそユダヤ教や
始祖とされていますが
当時はどうなんでしょうね。
ヘンなコトを言うオッサン
ぐらいの認識だったのかも
しれませんね。
そんな人が
1つの街を救うべく
交渉を展開するお話。
今でこそ、某マンガの
『諦めたら
そこでゲーム終了』
というセリフが広まり
割と粘る日本人が
増えたと思います。
投資に限って言えば
負けを受け入れられず
粘りに粘って
塩漬けまで持ち込む人は
良く見かけますし
私も経験しました。
最長10年かな。
10年物の株は
美味かったか東証よ?
株の場合。
現物なら救いがありますが
信用取引の場合
負けは負けと清く認めないと
本当に大変なことになります。
しかし、大概の場合は
粘った方が良い結果が
出やすい。
(参照:マネックス証券)
例えば、S&P500を見ると
大きな谷の後には
必ず上り坂が登場しています。
※日経平均も最近バブル来の
高値を更新中
だったりしますね。
こちらの場合、周期が30年。
長すぎて耐えきれませんが。
この説話では神を相手に
押せ押せドンドンの
交渉に見えますが
所々遜(へりくだ)って
引く姿も見せています。
粘る所は粘る。
Yes BUT
NO BUTの
交渉術を使っているのが
わかりますね。
まとめ
粘り強く交渉すること
これは大事。
押しの一手ではなく
Yes but / No but
話術に長けた人間になろう。
ちなみに、このソドムの街。
アブラハムが交渉して
10人の善人がいれば
焼きつくされないで済む。
となりましたが
たった10人の善人を
見出すことができず
灰塵に帰しています。
せっかくの交渉も
役に立たなかったってオチ。