ルナ・ツーのお金の勉強メモ

お金の勉強をしつつ私生活の事も書いて行きます。

タルムード説話④ 3人の船乗り

6月に入りました。

先月はセルインメイと呼ばれ

5月は売られやすいよ

というアノマリーがありましたが

終わってみれば日経平均

爆上がりの月となりましたね。

 

ちなみにアノマリーとは

理論的根拠があるわけではない

だけど、比較的よく当たる

法則というか経験則みたいな

ことを指したりします。

(参照:大和証券)

 

他に有名なアノマリー

金曜ロード―ショーで

ジブリ作品が放映されると

翌週の月曜日は下がる

とかあります。

 

さて、今回は前回から

引き継ぎまして

タルムードの説話第4弾。

前回は砂漠を行く

アラブ商人の話で

用心し過ぎは良くない。

リスクを恐れすぎるのは良くない

といった話でした。

 

しかし、結局

どの程度の

リスクテイクが最適か。

という問いの答えには

ならない話でしたね。

 

今回は、時は大航海時代

香辛料を求めて陸路ではなく

海路を開拓していった時代。

船乗りたちのお話です。

 

 

 

 

3人の船乗り

長旅の末、嵐に見舞われた帆船。

ボロボロになりながらも

フルーツがたわわに実る島に

運良く接岸できました。

 

船はその島で修理をし

修復が済み次第出航する

流れになりました。

 

そんな中、3人の船乗りが

それぞれの行動をとりました。

 

船員A

いつ船が直って出航するか

分らないからなぁ。

空腹で仕方ないけど

下手に島を散策してフルーツを

齧ってる間に出航されたら

かなわないし、船内で過ごすか。

船員Aは船内で

船の修復を待つことにしました

 

 

船員B

あ~、お腹空いた。

この島はフルーツが

沢山成ってるなぁ。

そうだ、下船してフルーツを

食べに行こう!

でも、船が直るとすぐ出航だし。

置いていかれると困るし・・・

船の修復具合が見える範囲で

フルーツを頂くとしますか。

船員Bは

船が見える範囲で

フルーツ狩りを始めました

 

 

船員C

あ~、腹減った。

この島にはフルーツが

沢山成ってるなぁ。

船もそう簡単には

直らんやろうし・・・

ちょっとだけ船から降りて

食べに行ってみるか。

どれどれ早速1つ目を・・・

ウマイ!これは美味しいぞ!

ん!?あっちには

見たことが無いフルーツが!

これも美味い!

奥に行けば

もっと見たことのない

美味しいフルーツがあるんちゃう?

船が見えないトコまで来ましたが

美味しいフルーツでお腹一杯。

船員Cは

下船しフルーツ狩りに夢中になり

島の奥まで進んでいきました

 

 

船の修復が終わる

船は修復が終わると

出航の鐘を鳴らすと即座に出航。

遅れを取り戻すべく

進んでいきます。

 

船員Aは船内に居たため

船に乗り遅れるようなことは

ありません。

しかし、空腹と渇きから

その後の航海を

耐えることが出来ず

船内で息を引き取ります

 

船員Bは下船して

フルーツ狩りを

楽しんでいましたが

出航の鐘に気付き

出航に間に合います。

フルーツでお腹を満たした

船員Bはその後の航海も

難なくこなし

無事に故郷の地へと

帰り着いたのでした

 

船員Cは下船して

フルーツを求め島の奥地へ

歩みを進めていました。

船からかなり離れてしまって

いるため、出航の鐘は聞こえません。

船員Cが船の接岸された場所に

戻った時には船の姿は

そこにはありませんでした。

船員Cは島に取り残され

この島で生涯の幕を

閉じたのでした

 

 

 

解 説

この話も前回の

アラブの商人同様

リスクテイクの話になります。

 

船が出航するのを恐れた船員A

そう簡単に船は直らないと

散策範囲を広げていった船員C

結局は不幸な結果になっています。

 

まぁ船員Cの場合

このフルーツ一杯の島で

リアルマインクラフト

楽しむという人生が

待っているのですから

そう悲観したものでも

ない様な気がします。

食事と水があれば

仮の住処も作れるでしょうし

衣食住があれば

後は火を起こして

救援を待つってコトも

普通にあり得るでしょうし。

 

話を戻します

結局のところ助かった船員B

正確な状況判断をしたので

お腹も満たされ、船にも戻れた。

というコトになります。

 

この話の場合

いつ船が直るか分からない

だから見える範囲で行動しよう。

この考えが正しかった。

という事が出来そうです。

 

 

 

ま と め

自分の置かれた状況を理解し

正しい判断を下しましょう

 

自分の置かれた状況なんて

わからないよ!

という声が

聞こえてきそうですが

自分の置かれた状況を

把握するために

情報収集を怠るなという事。

そして、正しい情報を選別して

どう動くのが最善かを

考えなさいという事が

今回の話から得られる教訓

だったと言えるのでは

ないでしょうか。