外貨建て預金と外貨建てMMF、オススメは?
外貨建てMMFの話をしたので
今回はその際にも少し触れた
外貨建て預金の話をしようと思います。
外貨建て預金とは何か。
外貨建て預金とは
外貨、この場合日本円以外の
アメリカのドルやユーロ、ポンド。
これら外国の通貨で預金する事です。
利息も外貨での受け取りになります。
とは言っても外貨が
日本で使えるわけではないので
普通、円に転換しちゃうんですけどね。
この際に為替リスクが発生しますね。
では少し掘り下げて
外貨建て預金を見て行きます。
外貨建て預金のメリット
円での預金よりも利息が良い
日本は超低金利の国。
というよりもゼロ金利を通り越した
マイナス金利(短期)があったり
ゼロ金利近辺の数値なので
当然、円貯金の利息もゼロに近い!
どこの銀行でも0・001%です。
参考までにゆうちょ銀行のHPを
張っておきます。
(参照:ゆうちょ銀行)
それに対して海外の国々では
日本よりも高金利ですので
外貨でその対象の国に預金する
この形を取ると金利が沢山貰えますね。
外貨建て預金の金利は0.01%
普通貯金の利息の10倍!
(参照:三井住友銀行)
為替差損益に目を瞑れば
爆益!
と言えるかもしれません。
外貨建て預金デメリット
1.為替変動リスクがある
よぉ~し!金利も良いし
ドルで預金しよう!
こう思って実行した時が
1ドル=100円だとします。
円安になれば
(例)1ドル=120円になれば
もうこれだけで利益が出てくるのですが
怖いのは逆ケース。
10倍の利息が貰える!と言って
飛び乗ったはいいものの
円高に振れた場合・・・
(例)1ドル=80円
これだけで2割の損を出します。
0.009%の利息の為に20%の損。
この場合、割に合わないですよね。
この為替リスクを預金者は
負わなければいけません。
2.ペイオフ制度の対象外
日本では銀行に貯金していても
1000万円までなら預金と利息は
保護されることになっています。
しかし、外貨預金の場合
預け先金融機関が破綻しても
保護されません!
国内預金の10倍の利益のために
このリスクを取って行けるか。
外貨建てでも利息控えめだけど
政治や経済が安定している米国等。
政情不安で治安も安定していないけど
どちらを取るかは預金者次第。
~銀行、利益の仕組み~
ところで銀行はどのように
利益を出しているのでしょうね。
銀行の役割として
お金を預かり、お金を貸し
決済や送金を行うのが銀行の仕事
と授業などで習ったと思いますが
これだけでは
多くの利益を得られません。
まぁ、『お金を貸す』という所で
返す時は〇〇%の利息付けて返してね
と言った約束があり
これで利益を出してもいるのですが
これ以外に、比較的安全と評価されている
債権を買ってその利息を銀行の儲け
としていたりもします。
早い話が
個人からお金を預かって
国債を買っている。
銀行として利益を求める為
こんな部分もあるわけです。
外貨建MMFとどちらがお得?
外貨建てMMFは何を買っていたか。
知っている人もいることでしょう。
そう、信用性の高い債権が
中心に運用されていました。
銀行が買っていた国債と一緒です。
外貨建てMMFで得られる利息が
ドル建てて4.3%を誇る現在。
外貨建て預金の利息は0.01%
最大のデメリットである
為替リスクを銀行は取ってくれないし
ペイオフ制度も適用されない。
リスクは全て預金者が背負い
メリットになる利息・利益部分は
MMFと比較して相当厳しい数字の
外貨建て預金にどれだけの魅力が
残っているのかな?と考えると
私は外貨建て預金よりも
外貨建てMMFを推したいと思います。
当然、元本割れの危険もあるので
自分の判断で投資していくという事に
なっていきますが・・・
日本人の多くが気づいていない
『銀行に貯金する』という行動も
立派な投資活動だという事。
元本保証の代わりに
メチャクチャ金利が低い
むしろ無いに等しいという事を
お忘れなく。
痛みが伴うから利益もある。
これが金融の世界だと思っています。